10月も終わりですね

10月も終わりに近づき、あっという間に11月になりますね。

今年は、夏の陽気から一気に朝晩の冷え込みが厳しくなり、体調を崩している方も多いのではないでしょうか。

コロナ禍の影響で、去年までインフルエンザの患者があまり出なかったこともあり、今年は学校を中心に、すでにインフルエンザが流行しているようです。

体調管理には十分気を付けたいですよね。

しかし、体調不良の原因はインフルエンザや新型コロナウイルスばかりではなく、毎日続く寒暖差の影響もかなりあるようです。

みなさん、寒暖差疲労をご存じでしょうか。

寒暖差疲労とは、春や秋などの季節の変わり目に気温差が大きくなることで、体温を調節する自律神経が過剰に働いてしまい、全身倦怠感、冷え症、頭痛、首こり・肩こり、胃腸障害、イライラ、不安、アレルギー(鼻炎症状)などの様々な症状が出てくることをいいます。

そのため、寒暖差疲労には自律神経を整えることが大切ですので、バランスのとれた食事、十分な睡眠、適度な運動など、規則正しい生活を心がけることが予防につながります。

また、体を温めることもとても大切です。お風呂はぬるめのお風呂にゆっくり浸かり、飲み物は冷たいものは避け、暖かいものを飲み、体を温めましょう。

オンライン診療サービスをはじめました

10月に入り、朝晩は大分冷え込むようになりましたね。北の方からは雪の便りも訪れて、少し前まで猛暑のニュースが流れていたのが嘘のようです。

今年は夏のような暑さから、一気に寒くなったので、寒暖差で体調を崩してしまう方も多いのではないでしょうか。

インフルエンザなどの感染症も流行っているようなので、体調管理に気を付けたいですね。

また、梅毒やクラミジアといった性感染症も増えています。新型コロナウイルスの流行をきっかけに、『オンライン診療』が普及しましたが、この度、当検査所でも株式会社MICINと提携し、オンライン診療サービスの「curon(クロン)」 を手軽にご利用いただける環境を整えました。

直接クリニックに向かうことなく、ご自宅で診療からお薬の受け取りまで行えます。

詳しくはこちらのページをご覧ください。【オンライン診療サービスについて】

秋らしくなりましたね

10月に入り、秋らしくなりましたね。今年は9月も真夏のように暑い日が続き、夏がとても長く感じましたが、ようやく秋が訪れ、過ごしやすくなりました。

これからは、運動会や旅行など、秋のイベントにとてもいい季節ですね。

また、秋は結婚式も人気が高いシーズンです。これから結婚式の予定が入っている人も多いのではないでしょうか。

結婚式に向けて、パーティーの準備の他、ブライダルエステやブライダルネイルなど何かと忙しいと思いますが、みなさん【ブライダルチェック】はご存じですか?

【ブライダルチェック】は、一般的には、結婚を控えた女性が受ける婦人科健診で、妊娠や出産に影響する病気や感染症などがないかどうかを調べる検査のことですが、近年、男性を対象とした【ブライダルチェック】もあり、パートナーと一緒に受ける方も増えています。

検査の内容は、病院によって様々ですが、女性は主に、性感染症の検査、子宮頸がん検査、子宮や卵巣の超音波検査、甲状腺機能の検査、男性は性感染症の検査、精液検査などが多いようです。

ブライダルチェックを受けることで、体の異変や病気などに気が付き、それが不妊につながるようであれば、不妊の治療が早く始められます。

また、性感染症は流産や早産の原因となるものや、出産時に赤ちゃんに感染する可能性がある病気も多くあるので、妊娠・出産を望むカップルは、是非受けておきたいですよね。

また、妊娠・出産に関わらず、定期的に検査を受けて、自分の体の状態を知っておくことは大切です。

結婚に関わらず、パートナーがいる方は、この機会に、ご一緒にブライダルチェックを受けてみてはいかがでしょうか?

【ブライダルチェック検査はこちらから】

【子宮頸がん検査はこちらから】

 

世界的に性感染症が増えています

近年、日本では梅毒患者の増加が社会問題となっていますが、これは日本に限ったことではなく、世界的に性感染症が増えているようです。

イギリス国内では性感染症の淋病が拡大しており、英保健安全保障庁(UKHSA)によれば、昨年の淋病診断件数は前年から50%以上増え、過去最多を記録したそうです。

イギリスでは多くの場所で無料で性感染症の検査が受けられ、感染の急増は検査件数の増加が一因となっている可能性もあるとされていますが、前年比の増加幅が大きいことから、実際に感染が拡大しているとみられています。

また、アメリカではクラミジア、淋病、梅毒が特に急増しており、アメリカ国内で報告された淋病の症例は2009~2021年に118%増加、また、女性の梅毒感染は2021年に49%急増したとのこと。それと関連するかのように、アメリカでは先天梅毒(梅毒に感染した妊娠中の女性から胎児への感染)の赤ちゃんも近年増加しているようです。

梅毒は、治療せずに放置すると、潰瘍や発疹のほか、さらに症状が進むと脳や神経、目、心臓への損傷を引き起こします。梅毒の多くは性的接触によって感染し、中でも妊娠中の女性が感染すると、流産や死産の原因となったり、赤ちゃんが先天梅毒となる可能性があります。

先天梅毒の赤ちゃんは、早産や低体重、また生まれてまもない時期での発疹や骨の異常、数年後に難聴がみられたりと、様々な症状が出る可能性があります。

性感染症の予防には、コンドームの使用が大切です。コンドームは避妊のため、と考えられがちですが、性感染症の予防になります。

しかし、コンドームで100%予防ができるわけではないので、何か少しでも症状があったり、感染が疑われる場合は、迷わず検査することが大切です。

【検査の一覧はコチラから】

HPV(子宮頸がん)ワクチン

以前、知人が自分の娘に子宮頸がんのワクチン(HPVワクチン)を接種するかどうか悩んでいた、という話をしましたが、その後どうなったか知人に聞いたところ、1回目の接種は済ませたとのことでした。

現在、HPVワクチンの定期接種は3種類(9価ワクチン「シルガード9」、4価ワクチン「ガーダシル」、2価ワクチン「サーバリックス」)から選ぶことができます。

予防できるHPVの種類がそれぞれ、9種類、4種類、2種類となるのですが、知人はそれぞれの特徴や副反応、接種回数などを考えて、9価ワクチンの「シルガード9」を選択したそうです。

接種時は、インフルエンザなどの予防接種に比べると痛みが強かったようですが、思っていたほどの痛みでもなく、その後も腫れや痛みといった副反応はなかったようです。

1回目が大丈夫でも、2回目以降では副反応があったという話も聞くので、まだ安心はできないのですが、とりあえず今回は何事もなくほっとしたと言っていました。

子宮頸がんの予防には、HPVワクチンの接種はとても有効です。

「シルガード9」では子宮頸がんの原因の80~90%、「ガーダシル」や「サーバリックス」でも子宮頸がんの原因の50~70%を防ぐと言われています。

しかし、高い確率で予防できるといっても100%ではないので、ワクチン接種をしたうえで、20歳以上の女性は、2年に1回の頻度で子宮頸がん検診を受けることが推奨されています。

【子宮頸がんの検査はこちらから】

≪参照資料≫

ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン~厚生労働省

HPVワクチンに関するQ&A~厚生労働省

 

梅毒の感染者が10,000人を超えました

国立感染症研究所が週ごとに公表する感染症発生動向調査(速報値)によると、今年初めから9月3日までに10110件の梅毒の症例が報告され、今年の梅毒の感染者が10,000人を超えました。

これは、昨年より約2か月早いペースとなります。

また、年齢別でみると、男性は20~50代と幅広い層で感染者がみられますが、女性は20代の若い人たちが感染者の中心となっています。

梅毒は梅毒トレポネーマという病原体の感染によっておこる性感染症です。

感染後3~6週間の潜伏期間を経て、感染がおきた部位(陰部、肛門、口など)に、しこりや潰瘍が見られたり、リンパ節の腫れなどの症状が出てきますが、症状が出ない場合もあります。

これらの症状は、治療をしなくても、やがて消えていきます。

梅毒は、症状が現れる時期と症状が自然に消える時期を交互に繰り返しながら進行します。

しかし、症状が出ていない時期でも、病原体がいなくなったわけではないので、他の人にうつす可能性があります。

女性では、梅毒に感染したと気づかないまま妊娠して、先天梅毒の赤ちゃんが生まれる可能性があるので注意が必要です。

無治療のまま年数が経過すると、皮膚や筋肉、骨などにゴムのような腫瘍(ゴム腫)が発生し、やがては心臓、血管、脳などの複数の臓器に病変が生じ、場合によっては死亡に至ることもあります。

 

感染者が増加した要因としては、はっきりした理由はわかっていませんが、SNSの普及により、不特定多数の人と性交渉をする機会が増えたことや、性風俗サービスの多様化、また感染の流行を受け、検査数が増加したことも理由の一つと考えられています。

感染予防としては、不特定多数の人との性的接触を避けることや、コンドームを使用することが大切です。

梅毒は、治療をしなくても症状がなくなることがありますが、自然に治ることはありません。

現在では、比較的早期から治療を開始する例が多く、抗菌薬が有効であることなどから、重篤な症状まで進行したり、死に至ることはほとんどありません。

早期に治療すれば治る病気ですので、性器などの感染部位にしこりがあるなど、梅毒が疑われる症状がある場合は、早めに検査することが大切です。

【梅毒の検査はこちらから】

≪参照資料≫

梅毒とは(国立感染症研究所)

感染症に気をつけましょう

9月になりましたが、まだまだ暑い日が続いていますね。近頃は局地的に大雨が降る日も多く、また、台風も近づいているのであまり被害が出ないといいですよね。

一方、新型コロナウイルスの感染者も増加傾向にあり、新学期が始まって、全国的に学級閉鎖が報告されています。また、インフルエンザによる学級閉鎖もすでに各地で出ているようです。

インフルエンザによるこの時期の学級閉鎖はこれまでなかったようで、コロナ過での行動制限や感染症対策により、インフルエンザにかかったことがない子も多く、また、免疫が低下してかかりやすくなっている子どもが増えているのではないかといわれています。

マスク生活には戻りたくないですが、季節の変わり目で体調も崩しやすいので、感染症には気を付けて過ごしたいですね。

また、梅毒の感染者数の速報値も大幅に増えているので、性感染症にも引き続き気を付けましょう。

【性感染症の郵送検査はこちらから】

まだまだ暑い日が続きますね

8月も後半になりましたが、まだまだ暑い日が続いていますね。

この夏は、小中学生が熱中症で亡くなってしまうというショックなニュースもあり、熱中症の怖さを再確認した方も多いのではないでしょうか。

気温や湿度が高くなる日は、体を冷やしたり、こまめな水分補給といった熱中症対策を引き続きしっかり行って、夏を乗り切りたいですね。

しかし、一度に”水”だけを大量に摂取してしまうと、血液中の塩分濃度(ナトリウム)が急激に低下し、「低ナトリウム血症」の状態になり、『水中毒』になってしまうそうです。

『水中毒』になると、最初はめまいや頭痛・多尿や頻尿・下痢といった症状があらわれ、悪化すると吐き気・嘔吐・意識障害・呼吸困難などの症状が現れ、最悪の場合、熱中症と同じく、死に至る場合もあるそうです。

『水中毒』を防ぐためには、水分補給はこまめに行い、その時に塩分も忘れずに摂取することが大切とのこと。

今年は『水中毒』の患者さんが増えているそうなので、熱中症と同じく『水中毒』にも気を付けたいですね。

 

 

お盆休み

明日は山の日ですね。明日からそのままお盆休みに入る方も多いのではないでしょうか。

先週はずっと猛暑続きでしたが、今週は一転、台風の影響なのか、全国的に雨の日が多いですね。

別の台風も近づいてきているので、少し心配なお盆休みになりそうです。

新型コロナウイルスが5類に移行してから、最近は徐々に増加傾向にあるようなので、旅行や帰省で移動する方も多いのでこちらも気を付けたいですね。

また、夏は気分が開放的になりがちなので、性感染症に感染する人が多い時期でもあります。

梅毒患者は近年急増していますので、特に注意が必要です。

梅毒は早期に発見し、早期治療を行えば治る病気ですので、気になる方は早めに検査を受けて、感染が分かった場合はすぐに治療に取り掛かりましょう。

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梅毒以外の性感染症についても、感染したまま治療せずにいると、不妊などにつながる場合があります。

また、治療しても、パートナーが感染していると再感染する恐れがありますので、パートナー同士で検査を受けることをおすすめします。

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子宮頸がんについて

子宮頸がんとは、子宮の入り口にあたる「子宮頸部」にできるがんのことです。

大部分の子宮頸がんは、CIN(子宮頸部上皮内腫瘍)やAIS(上皮内腺がん)という、がんになる前の状態を経てからがんになります。

がんになる前の状態であるCINやAISの時期には症状がなく、おりものの変化や出血、痛みもありません。

子宮頸がんが進行すると、月経中でないときや性交時の出血、においを伴う濃い茶色や膿のようなおりもの、水っぽいおりものや粘液がたくさん出るなどの症状がみられることがあります。

がんが子宮の外に広がると、多量の出血、骨盤や下腹部、腰の痛み、尿や便に血が混じる、下肢のむくみなどの症状が出ることもあります。

子宮頸がんの検査

子宮頸がんの検査は、まずスクリーニング検査として子宮頸部の細胞診検査を行います。

細胞診検査とは、子宮頸部(子宮の入り口)を先にブラシのついた専用の器具で擦って細胞を採り、異常な細胞があるか顕微鏡で調べる検査です。

その結果によっては、子宮頸がんの発生する危険性が高い種類のヒトパピローマウイルス(HPV:Human Papillomavirus)の感染を検査するハイリスクHPV検査を行うこともあります。

CINやAIS、がんなどの疑いがある場合には、コルポスコープ(腟拡大鏡)を使用した観察と異常が疑われる部位の病理組織検査を行います。

子宮頸がんと診断された場合には、内診・直腸診、超音波(エコー)検査、CT検査、MRI検査、PET検査を行って、子宮の周りや体全体にがんが広がっていないか確認します。

また膀胱や直腸を内視鏡で観察し、浸潤の有無を確認することもあります。

 

子宮頸がんの治療

子宮頸がんの治療には、手術(外科治療)、放射線治療、薬物療法があります。

治療は、がんの進行の程度や組織型に応じた標準治療を基本として、本人の希望や生活環境、年齢を含めた体の状態などを総合的に検討し、担当医と話し合って決めていきます。

子宮頸がんの予防

子宮頸がんのほとんどは、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染が原因であることがわかっています。

このウイルスは性的接触により子宮頸部に感染します。

現在はHPVワクチンが開発され、日本を含め、世界各国でワクチン接種が行われています。

HPVワクチンにより子宮頸がんの60~70%を予防できると考えられています。

 

子宮頸がんは早期に発見すれば治癒率も高く、予後の良いがんですので、早期発見が極めて重要です。

HPVワクチンの接種と、定期的に子宮頸がん検診を受けることが子宮頸がんの予防や早期発見につながります。

 

【子宮頸がんの検査はこちらから】

 

≪参照資料≫
子宮頸がん(国立がん研究センター がん情報サービス)

子宮頸がん(公益社団法人 日本産科婦人科学会)