未分類

新型コロナウイルスの感染者が増加しています

夏休みに入りましたが、今年も暑い日が続いていますね。

熱中症にならないように心がける毎日ですが、そんな中、今年の夏も新型コロナウイルスの感染者が全国的に増加傾向にあるようです。

たしかに、私の周りでも、コロナに感染した、と最近耳にするようになりました。

しばらく落ち着いていたので、あまり気にしていませんでしたが、第11波に入ったとも言われているようです。

今流行しているのは、「KP.3」といわれる新たな変異株で、従来の変異株と比べ、ワクチン接種や自然感染で得られた免疫を回避する能力が高まっており、また感染力も強いとのこと。

そのため、「三密」を避けたりマスクや手洗いなど基本的な感染対策をもう一度意識する必要があるといいますが、猛暑日続きの中、マスクの着用や換気も熱中症のリスクになりそうで、感染対策もなかなか難しいですよね。

「KP.3」の症状は、強いのどの痛みと発熱が特徴という記事もありますが、これまでのコロナと同様、症状は様々とも言われています。

発熱や倦怠感、頭痛といった症状だけだと、今時期は熱中症とも区別がつきにくいので、対応も難しいですよね。

今年の夏も、「手洗い・手指の消毒」と「適度な換気」、「状況に応じたマスク着用」で、熱中症もコロナの感染にも気を付けて過ごしたいですね。

膣カンジダについて

まだ梅雨は明けていませんが、すでに梅雨明けしたかのような暑さが毎日続いていますね。

 

今回は、この時期に発症しやすい膣カンジダについてお話ししたいと思います。

腟カンジダとは、カンジダ菌という真菌によって起こる腟炎です。カンジダ菌はカビの一種ですが、私たちの皮膚や口の中、消化器や膣内に存在する常在菌です。
そのため、カンジダ菌は通常では人体に害を及ぼしませんが、何かしらの理由によって菌が増殖するとカンジダ症を発症します。カンジダ症はカンジダ菌が存在する体の様々な箇所に発症しますが、その中で膣内に発症するものを膣カンジダといいます。

膣カンジダの原因

カンジダ菌は常在菌ですので、健康な時には人体に影響を及ぼしません。
しかし、

・かぜや疲労、ストレスなどによる免疫力の低下
・妊娠などによるホルモンバランスの変化
・抗菌薬や抗生物質の使用   など

これらの理由により、カンジダ菌が膣内で増殖すると膣カンジダを発症します。
また、それ以外にも性的接触による感染や、膣内の過剰な洗浄、締め付けの強い下着の着用や高温多湿の環境などが原因となることもあります。

膣カンジダの症状

膣カンジダの症状として、外陰部の強いかゆみやおりものの変化、排尿痛などがあります。
おりものは白や黄色のヨーグルト状またはカッテージチーズ状のポロポロとしたおりものが出るのが特徴です。

膣カンジダの検査

膣カンジダの検査は、膣分泌物を採取して行います。主な検査方法は、顕微鏡を使用してカンジダ菌の存在を確認する検鏡法と、カンジダ菌を培養して増殖させて調べる培養法があります。

膣カンジダの治療

膣カンジダの治療には、抗真菌薬を用います。治療期間はおおよそ1~2週間で、膣剤や内服薬、またかゆみが強い場合には塗り薬を使用して治療します。

症状が軽度の場合には膣に備わっている自浄作用によって自然に治ることもありますが、基本的には症状が出ているようであれば、悪化したり、パートナーへ感染するリスクがあるため医療機関の受診をおすすめします。

膣カンジダは再発しやすい病気の一つです。
カンジダ菌はもともと体内にいる常在菌なので、菌が増殖することで発症します。
そのため、

・バランスの良い食事と十分な睡眠をとり、ストレスや疲労をためないようにする
・膣内や外陰部の過度な洗浄をしない
・通気性がよく、あまり締め付けのない下着を着用し、汗をかいたらこまめに着替える
・ナプキンやおりものシートはこまめに変える

こういったことを普段から気を付けることによって、発症を防ぐことができます。

日常生活を見直すことで、膣カンジダの発症を予防しましょう。

【カンジダの検査はこちらから】

梅雨の時期になりました

今年は、なかなか梅雨入りしないな、と思っていましたが、やっと梅雨入りしましたね。

梅雨時期は、気圧の変化が大きくなることで自律神経のバランスが乱れ、頭痛やめまい、首や肩のコリ、関節痛や疲労感などといった症状があらわれやすくなりますので、規則正しい生活を心がけ、自律神経のバランスを整えて、快適に過ごしたいですね。

ところで、新型コロナウイルス感染症が5類に移行後、様々な感染症が流行しましたが、現在は手足口病と溶連菌が流行しているようです。

どちらも子どもに多い感染症ですが、溶連菌については「人食いバクテリア」とも呼ばれる【劇症型溶血性レンサ球菌感染症】が急増しているようで、こちらは子どもから大人まで広範囲の年齢層で発症するそうですが、特に30歳代以上の成人に多いと言われています。

子どもがよくかかる溶連菌は発熱やのどの痛み、舌にイチゴのようなブツブツが現れるいちご舌が特徴ですが、【劇症型溶血性レンサ球菌感染症】は主に傷口に細菌が入り込むことで感染し、最初は発熱やのどの痛みなどよくあるかぜ症状のようですが、その後数十時間のうちに急激に症状が悪化し、腕や足の腫れから筋肉が壊死したり、多臓器不全へと進行し、死に至る場合もあるようで、その致死率はおよそ30%にもなるそうです。

新型コロナウイルスも最初は致死率が高く、恐ろしい感染症でしたが、また新たな感染症が出てきて、とても怖いですよね。

感染しても、全てが劇症型になるわけではないようですが、傷口や、鼻やのどの粘膜から菌が侵入することを防ぐことが大切なので、基本的な感染対策と傷口を清潔に保つことを心がけたいですね。

”殿様枕症候群”にご注意を!

”殿様枕症候群”をご存じですか?

”殿様枕症候群”は、国立循環器病研究センターによって提唱された、高い枕と脳卒中の原因の一つである特発性椎骨動脈解離との関連について述べた用語です。(英語名:Shogun pillow syndrome)

脳卒中は通常高齢者に起こる病気ですが、若年~中年層でも特殊な原因で起こることがあり、特発性椎骨動脈解離はその原因の一つで、首の後ろの椎骨動脈という血管が裂けてしまうことで脳卒中を起こします。

上記の研究グループが、特発性椎骨動脈解離の患者さんの内、極端に高い枕を使用している患者さんが存在することに着目し、研究を重ねた結果、枕が高ければ高いほど特発性椎骨動脈解離の発症割合が高く、この関連は枕が硬いほど顕著であることを立証しました。

日本では17~19世紀に”殿様枕”と呼ばれる高くて硬い枕が、庶民の間でも使用されていました。皆さんも時代劇などで目にしたことがあると思いますが、そのころの書物には『寿命三寸楽四寸(12cm程度の高い枕は髪型が崩れず楽だが9cm程度が早死にしなくて済む)』といった言説が流布していたと記載があるそうです。

最近は、ベッドでスマホを使用するために枕を極端に高くしている人も多いようです。

この習慣が脳卒中のリスクを高めているようなので、”殿様枕症候群”にならないように枕も気を付けて選びたいですね。

≪参照資料≫

枕が高いと脳卒中になる?-特発性椎骨動脈解離と高い枕の関係と、殿様枕症候群の提唱- 国立循環器病研究センター

6月1日~7日は「HIV検査普及週間」です。

平成18年度からHIV検査の浸透・普及を図ることを目的に、「HIV検査普及週間」(6月1日~7日)が創設されました。

日本では1985年に初めてエイズ患者が報告され、HIVの新規感染者の報告数は増加傾向にありましたが、2013年をピークとして、減少傾向となっています。近年では2020年~2022年にかけて急速に減少していますが、これはコロナの影響により検査数が減少していたこともあり、2023年にはHIV新規感染者の報告数は増加しています。


(厚生労働省エイズ動向委員会データより作成)

HIVに感染すると、免疫力が徐々に低下していき、無治療のまま数年経過すると免疫不全状態となり、日ごろかかることのない様々な病気にかかりやすくなり、エイズ(後天性免疫不全症候群)を発症します。

HIV感染による初期症状として、数週間以内に発熱、咽頭痛、筋肉痛、皮疹、リンパ節腫脹、頭痛などのインフルエンザに似た症状が出ることがあります。症状は全く無自覚の程度から、無菌性髄膜炎に至るほどの強いものまで、その程度は様々です。

そのため、感染初期に症状からHIVへの感染を特定することは難しく、HIV検査を行うことが大切になります。

HIVの検査

HIV検査は偽陽性判定を防ぐ目的で、『スクリーニング検査』と『確認検査』の2段階で行われるのが一般的です。

最初に行われる『スクリーニング検査』は、感染検体を漏らさず検出することが求められることから、検出感度が優先される検査方法で検査を行います。
しかし、検出感度が優先されるので、本当は感染していないのに【陽性】の結果が出てしまうことがあります(このような誤った陽性のことを【偽陽性】と呼んでいます。)

そのため、『スクリーニング検査』で陽性が出た場合に受けるのが、『確認検査』です。
この『確認検査』によって、陽性の判定が出ると、HIV感染が確定となります。

-検査を受ける時期について-

・感染の有無をはっきり確認したいとき
感染の可能性のある機会があって3か月以上たってから検査を受け、【陰性】と出た場合は、感染していない と考えられます。(確定検査)

・ 感染のことがどうしても心配になったとき
感染がとても心配な場合は、感染の可能性のある機会から6~8週間経過後に検査を受けることで、ひとつの目安を得ることができます。ただし、結果が【陰性】と出てもその結果を最終的に確認するためには、感染の機会から3か月以上たってからの再受検が必要となります。

HIVは、性的接触、血液によるもの、母子感染と感染経路が3つに限られています。

中でも、性的接触による感染は最も多い感染経路です。
クラミジアや梅毒、淋菌、性器ヘルペス感染症などの性感染症にかかると、性器の粘膜が壊れてHIVに感染しやすくなります。

このため、性行為ではコンドームを正しく使用することが大切です。コンドームの正しい使用はHIVに限らず、それ以外の性感染症予防にとっても有効な手段です。

また、HIVウイルスはとても弱いウイルスで、血液や体液を介して接触がない限り、日常生活では感染する可能性は極めて低いウイルスです。正しい知識を持った上で予防することが大切です。

現在では、HIVはきちんと服薬し続ければ、ウイルスの増殖を抑え込むことができ、エイズへと至ることはほとんどなくなりました。そのため、HIVを早期に発見し、適切な治療をはじめることがとても重要です。

みなさんも、この機会に検査を行ってみてはいかがでしょうか。

【HIVの検査はこちらから】

≪参照資料≫

AIDS(後天性免疫不全症候群)とは  国立感染症研究所

HIV検査普及週間(6月1日~7日) 啓発キャンペーン API-Netエイズ予防情報ネット

ストップエイズ!まずは早めに「HIV検査」を  政府広報オンライン

海外からの検査のお申し込みを再開します

ゴールデンウイークも終わり、またいつもの日常が戻ってきましたね。この先、しばらく祝日がないので、テンションが下がりがちですが、とても過ごしやすい時期なので、週末に近場でゆっくり過ごすのもいいですよね。

さくら検査研究所では、海外からの検査のお申し込みを再開いたしました。

日本語のみでの対応になりますので、主に海外在住の邦人の方が対象になるかと思いますが、海外で性感染症の感染が不安な方は、当検査所の検査が受けられますので、お気軽にお問い合わせください。

【詳しくはこちらから】

妊娠と性感染症の関係

今年は、全国的に桜の開花が遅かったですが、開花してからは一気に暖かさが続き、ようやく春がやってきましたね。

近年、梅毒感染者が増加していることはご存じの方も多いと思いますが、それに伴い妊婦の梅毒感染者も急増しています。

妊婦が梅毒に感染すると、胎盤を通して胎児も感染する可能性があります(先天梅毒)。

胎児が梅毒に感染すると、流産や死産につながったり、低体重や様々な障害を持って生まれる可能性があります。

また、胎児に影響を与える性感染症は、梅毒だけではありません。

クラミジアや淋菌、性器ヘルペスやB型肝炎、C型肝炎、HIVなども、妊婦が感染していると、胎児に影響を与える可能性があります。

大切な赤ちゃんを守るためにも、妊娠を考えている方は、パートナーと一緒に検査を受け、感染が見つかった場合は、すぐに治療を行うことが大切です。

 

【性感染症の郵送検査はこちらから】

春らしくなりましたね

3月も半ばを迎え、気温も上がり、ようやく春らしくなってきましたね。

しかし、まわりでは、新型コロナの感染者は聞かないようになりましたが、インフルエンザに感染したり、花粉症に悩まされているという話が聞かれ、体調がすぐれない方も多いようです。

また最近では、麻疹(はしか)の流行が懸念されているようで、新年度を控え、人の動きも活発になる中、感染症の心配は尽きないですね。

性感染症については、こちらでも度々掲載していますが、梅毒の感染者が変わらず増加しています。

梅毒は、今は誰でも感染する可能性のある感染症です。

新年度を迎える前に、一度検査してみてはいかがでしょうか?

【梅毒の検査はこちらから】

【その他の性感染症の郵送検査はこちらから】

 

寒い日が続いていますね

今週は、この冬一番の寒気の影響で、毎日とても寒い日が続いていますね。

全国的に大雪に見舞われ、交通網にも影響が出ているようです。

急に寒くなると、体調も崩しがちですよね。

先月、私の周りでインフルエンザがとても流行っていて、ニュースでもよく耳にしていたのですが、年が明けてからあまり聞かなくなったなぁ~と思ったら、新学期が始まったせいか、最近、また耳にするようになりました。ちなみに、今回は新型コロナウイルスの感染者も増加しているようで、2つの感染症が同時流行しているようです。

この時期は、寒さと乾燥で体調を崩しがちですが、手洗い、うがいをしっかり行い、普段からバランスのとれた食事と、睡眠をしっかりとって体調管理に気を付けましょう。

2023年の梅毒感染者数は約15,000人

国立感染症研究所の感染症発生動向調査によると、2023年に14,905件の梅毒の症例が報告され、2022年の年間の症例数12,966件を超えました。

2020年以降、梅毒の感染は急速に広がっており、この3年間で2.5倍にも急増しています。

男女別・年齢別でみると、男性は20~50代と幅広い層で感染者がみられますが、女性は20代の若い人たちが感染者の中心となっています。

また、近年の若い女性の梅毒感染者の増加により、2023年は妊娠中の梅毒感染者から母子感染する、先天梅毒の乳児の報告が、37件と前年より大幅に増加しており、今後も増加していくことが懸念されています。

梅毒は梅毒トレポネーマという病原体の感染によっておこる性感染症です。

梅毒トレポネーマがリンパ節に侵入し、時間の経過とともに血液を巡って全身に広がっていきます。

梅毒は、症状が現れる時期と症状が自然に消える時期を交互に繰り返しながら進行します。

感染後約3週間~6週間後、感染がおきた部位(陰部、肛門、口など)に、初期硬結(しこり)や硬性下疳(潰瘍)が見られたり、リンパ節の腫れなどの症状が出てきますが、無症状の場合もあります。【早期顕症梅毒第Ⅰ期】

しかし、症状が出た場合でも、無治療のままでいても、やがてそれらの症状は消失していきます。

第Ⅰ期の症状が一旦消失した後、4~10週間の潜伏期を経て、手のひらや足の裏など、全身に赤い発疹(梅毒性バラ疹)が出てきます。【早期顕症梅毒第Ⅱ期】
この時期には、発熱、倦怠感等の全身症状に加え、泌尿器系、中枢神経系、筋骨格系の多彩な症状を呈することがあります。
第Ⅰ期同様、無治療でも数週間~数か月で症状はおさまってきます。

さらに無治療のまま年数が経過すると、皮膚や筋肉、骨などにゴムのような腫瘍(ゴム腫)が発生し、やがては心臓、血管、脳などの複数の臓器に病変が生じ、場合によっては死亡に至ることもあります。【晩期顕症梅毒】

梅毒の治療は、一般的には外来で処方された抗菌薬(ペニシリン剤)を服用します。
病変の部位によっては入院のうえ、点滴で抗菌薬の治療を行うこともあります。

現在は、感染者の6割は早期顕症梅毒の段階で感染が判明するため、比較的早期から治療を開始する例が多く、抗菌薬が有効であることなどから、晩期顕症梅毒に進行することはほとんどありませんが、感染者の増加に伴い、晩期顕症梅毒の新規感染者数も年々増えています。

感染予防としては、不特定多数の人との性的接触を避けることや、コンドームを使用することが大切です。

梅毒は、治療をしなくても症状がなくなることがありますが、自然に治ることはありません。

特に、若い女性が梅毒に感染して妊娠したり、妊娠中の女性が梅毒に感染すると、胎盤を通じて胎児に感染する可能性があります。(先天梅毒)

梅毒は、早期に治療すれば治る病気ですので、性器などの感染部位にしこりがあるなど、梅毒が疑われる症状がある場合は、早めに検査し、医療機関を受診しましょう。

 

また、梅毒は知らないうちにパートナーに感染させていることが多い感染症ですので、パートナー等と一緒に検査を受けることも大切です。

 

【梅毒の検査はこちらから】

≪参照資料≫

日本の梅毒症例の動向について(国立感染症研究所)

梅毒とは(国立感染症研究所)