2023年 2月 の投稿一覧

群馬県新型コロナ検査促進事業の延長について

いよいよ、花粉症の季節になりましたね。

それでも、近頃は、新型コロナウイルスの感染者も減少してきたので、また旅行などの計画を立てている方もいるのではないでしょうか。

群馬県では、【群馬県新型コロナ検査無料化事業】の『感染拡大時の一般検査事業』を3月10日(金)まで延長いたしました。

【群馬県新型コロナ検査促進事業の実施について(検査無料化事業)】

感染不安のある下記に該当する方は、引き続き、当検査所でも検査を行っております。
・無症状の方
・濃厚接触者ではない方
・群馬県在住の方

【当検査所の新型コロナ無料検査について】

群馬県在住がわかる身分証明書をお持ちの上、検査会場までお越しください。

受付時間:月~金 10:00~16:00

(土日祝日休み)

検査会場:高崎市あら町5番地1

TEL:027-321-3000(株式会社メディック)

昨年約13,000人の梅毒の新規感染者数が報告されました

梅毒の新規感染者数が近年増加しているというニュースをよく耳にするようになりましたが、国立感染症研究所の感染症発生動向調査によると、2022年に12,966件の梅毒の症例が報告され、2021年の年間の症例数7,875件の1.6倍となりました。

男女別・年齢別でみると、男性は20~50代と幅広い層で感染者がみられますが、女性は20代の若い人たちが感染者の中心となっています。

性風俗産業の従事者や利用者が感染者の4割を占める一方、近年はマッチングアプリやSNSの普及により、若者を中心に不特定多数の人と性交渉をする機会が増えたことも感染者数が増加した要因の一つと考えられています。

(国立感染症研究所感染症動向調査より作成)

梅毒は梅毒トレポネーマという病原体の感染によっておこる性感染症です。

梅毒トレポネーマがリンパ節に侵入し、時間の経過とともに血液を巡って全身に広がっていきます。

梅毒は、症状が現れる時期と症状が自然に消える時期を交互に繰り返しながら進行します。

感染後約3週間~6週間後、感染がおきた部位(陰部、肛門、口など)に、初期硬結(しこり)や硬性下疳(潰瘍)が見られたり、リンパ節の腫れなどの症状が出てきますが、無症状の場合もあります。【早期顕症梅毒第Ⅰ期】

しかし、症状が出た場合でも、無治療のままでいても、やがてそれらの症状は消失していきます。

第Ⅰ期の症状が一旦消失した後、4~10週間の潜伏期を経て、手のひらや足の裏など、全身に赤い発疹(梅毒性バラ疹)が出てきます。【早期顕症梅毒第Ⅱ期】
この時期には、発熱、倦怠感等の全身症状に加え、泌尿器系、中枢神経系、筋骨格系の多彩な症状を呈することがあります。
第Ⅰ期同様、無治療でも数週間~数か月で症状はおさまってきます。

さらに無治療のまま年数が経過すると、皮膚や筋肉、骨などにゴムのような腫瘍(ゴム腫)が発生し、やがては心臓、血管、脳などの複数の臓器に病変が生じ、場合によっては死亡に至ることもあります。【晩期顕症梅毒】

梅毒の治療は、一般的には外来で処方された抗菌薬(ペニシリン剤)を服用します。
病変の部位によっては入院のうえ、点滴で抗菌薬の治療を行うこともあります。

現在は、感染者の6割は早期顕症梅毒の段階で感染が判明するため、比較的早期から治療を開始する例が多く、抗菌薬が有効であることなどから、晩期顕症梅毒に進行することはほとんどありませんが、感染者の増加に伴い、晩期顕症梅毒の新規感染者数も年々増えています。

感染予防としては、不特定多数の人との性的接触を避けることや、コンドームを使用することが大切です。

梅毒は、治療をしなくても症状がなくなることがありますが、自然に治ることはありません。

早期に治療すれば治る病気ですので、性器などの感染部位にしこりがあるなど、梅毒が疑われる症状がある場合は、早めに検査し、医療機関を受診しましょう。

また、梅毒は知らないうちにパートナーに感染させていることが多い感染症ですので、パートナー等と一緒に検査を受けることも大切です。

 

【梅毒の検査はこちらから】

≪参照資料≫

日本の梅毒症例の動向について(国立感染症研究所)

梅毒とは(国立感染症研究所)

淋菌の薬剤耐性化

先日、アメリカで、淋菌の感染者から、5種類の抗生物質に耐性を持つ新たな株が検出されたと報告があったそうです。

この株は、英国やアジア太平洋地域の各国ですでに検出されている株ですが、アメリカでは今回が初の感染例として報告されました。

淋菌は薬剤への耐性を持ちやすい菌として知られており、薬剤に耐性を持つ淋菌が新たに出現する可能性は高いとされていました。

淋菌の感染者は、日本では、男女とも20代の若年層に多く見られます。

男性では、尿道から感染して急性尿道炎を起こし、濃い黄白色の膿性の分泌物の出現や排尿痛、尿道口の発赤がみられます。そのまま放置すると、前立腺炎、精巣上体炎となり、不妊症の原因にもなります。

一方、女性では、黄色い膿のようなおりものや、排尿痛などの症状がありますが、多くの場合、無症状に経過します。淋菌感染症は、子宮の入り口が炎症する子宮頚管炎の原因にもなり、炎症がさらに進行していくと、子宮内膜炎、卵管炎等の骨盤内炎症性疾患を起こし、不妊症や子宮外妊娠の原因にもなります。

淋菌感染症は、自覚症状がない場合も多いため、気が付かないうちに感染していたり、パートナーに感染させていることが多い感染症です。

米疾病対策センター(CDC)は、薬剤耐性の脅威が最も差し迫っている細菌の1つに、淋菌を挙げています。
近年、淋菌の薬剤耐性化が顕著で、深刻な多剤耐性化が進んでいます。

いつかどの薬も効かない淋菌が出てくる可能性もあるため、まずは感染しないように予防することが大切です。

性的接触時にはコンドームを必ず使用し、感染が疑われたときは、パートナーとともに検査を受け、治療を行いましょう。

【淋菌の検査はこちらから】

 

<参考記事>【薬剤耐性の高い淋菌、米国で報告 性感染症の患者がコロナ過で急増】