新型コロナウイルスも5類に移行し、徐々にコロナ前の日常が戻りつつありますね。
近年、感染者が急増している「梅毒」について、今年も感染者の増加の勢いが衰えず、先日公表された国立感染症研究所の調査結果で、今年に入り、梅毒と診断された患者数が5,000人を超えたことがわかりました。
これは、現在の調査方法になってから最多の患者数を記録した昨年を、約1か月早いペースで上回っています。
梅毒は、梅毒トレポネーマという病原体の感染によっておこる性感染症です。
感染経路としては、粘膜や皮膚の直接の接触によって感染するので、性行為などによる感染が最も多いですが、
感染した妊婦の胎盤を通じて胎児に感染する場合(先天梅毒)もあります。
感染後3~6週間の潜伏期間を経て、感染した部位にしこりや潰瘍が見られたり、リンパ節の腫れなどの症状が出てきます。
しかし、これらの症状は、無治療でもやがておさまってしまいますが、病原体がいなくなったわけではないので、他の人にうつす可能性があります。
梅毒は、早期に治療すれば治る病気ですので、性器などの感染部位にしこりがあるなど、梅毒が疑われる症状がある場合は、早めに検査し、医療機関を受診することが大切です。
≪参照資料≫