トリコモナス症について

今日は7月7日で七夕ですね。みなさんは何か願い事はされましたか?

大人になると七夕飾りをする機会はほとんどなくなってしまいますが、出先で七夕飾りを見かけたとき、子どもたちの願い事を目にすると心がほっこりしますよね。

今日はあいにく雨模様のところも多いようですが、天の川が見られる地域もあるようなので、一度夜空を見上げてみてはいかがでしょうか。

今回は、性感染症の内のひとつ、トリコモナス症についてお話しします。

トリコモナス症は、トリコモナスという原虫によって、膣や子宮頚管、膀胱や尿道などに起こる性感染症です。性交渉による感染が主ですが、下着やタオル、浴槽や便座からも感染の可能性があります。

トリコモナス症の症状

1~3週間の潜伏期間を経た後に、女性の場合は、泡状で白色や黄色っぽい臭いの強いおりものが大量に見られたり、陰部に強いかゆみや痛みを生じたり、また、性交時に痛みを伴うこともあります。
しかし、症状の出ない場合もあるので、感染に気が付かず放置してしまうと、炎症が卵管にまですすみ、不妊症や早産の原因となります。

一方、男性は症状がないことがほとんどですが、陰茎から泡状の分泌物が出たり、排尿時に軽度の痛みや不快感が生じることもあります。

トリコモナス症の検査

膣内部の分泌物や尿を顕微鏡で検査し、必要に応じて培養検査や遺伝子学的検査を行います。

トリコモナス症の治療

トリコモナス症は治療しない限り、自然治癒することはありません。
治療は主にメトロニダゾール(フラジール)という抗菌薬の経口投与や膣錠を使用して行われます。
妊娠中は経口投与は胎児への影響がある恐れがあるので注意が必要です。

トリコモナス症の予防

大半は性行為で感染するので、不特定多数の人との性行為を避けたり、コンドームを正しく使用することが大切です。

また、パートナー同士でピンポン感染(互いに治っては、感染するのを繰り返すこと)をしやすいため、パートナーと一緒に検査・治療を行うことが大切です。

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