「いきなりエイズ」という言葉をご存じですか?

みなさん、「いきなりエイズ」という言葉を聞いたことがありますか?
なんとなく想像がつく方もいるかもしれませんが、「いきなりエイズ」とは、エイズを発症して、初めてHIVウイルスの感染を知ることを指します。

AIDS(エイズ)は「後天性免疫不全症候群」と訳され、HIVに感染することで、免疫力が低下し、普段は感染しない病原体にも感染しやすくなり、さまざまな病気を発症する状態のことをいいます。
HIVに感染し、抵抗力が落ちることで発症する疾患のうち、代表的な23の指標となる疾患が決められており、これらを発症した時点でエイズ発症と診断されます。

先日、この「いきなりエイズ」の患者の割合が、沖縄県内で2022年に52.6%となり、2002年以来20年ぶりに50%台を超えた、という記事が報道されていました。
全国的には、「いきなりエイズ」の患者の割合はおおよそ30%ほどで推移しています。

(厚生労働省エイズ動向委員会データより作成)

現在では、エイズ発症前の早期段階でHIV感染を発見し、治療を開始することでエイズの発症を防ぐことができ、HIVに感染していない人と同じように、健康的な社会生活を送ることができるようになっています。

また、治療を継続して体内のウイルス量が減少すれば、HIVに感染している人から他の人への感染リスクが大きく低下することも確認されています。

そのため、感染に不安のある方はHIVの検査を受け、感染が判明した場合は、すぐに適切な治療をはじめることがとても大切です。

【HIVの検査はこちらから】

≪参照資料≫

HIV/エイズって何? HIV検査相談マップ

API-Netエイズ予防情報ネット